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高等科の家庭科では、9月から翌年1月に
かけてネクタイ作り実習を行っています。
2009年から始まったこのネクタイ作りも
10年目になります。

普段は学ラン姿の高等科生たちも、
社会人になった自分をイメージしながら
細かい縫製作業に懸命に取り組んできました。
その様子をお伝えします。

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完成したネクタイを身につけての集合写真

このネクタイ作りが始まったきっかけには、
2008年の鳳櫻祭(文化祭)において「櫻をモチーフにした
高等科オリジナルネクタイデザインコンテスト」
を開催した経緯がありました。

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応募作品12点から一般来場者投票により
1位になった作品が元になっています。

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採用されたネクタイのデザイン案

このデザインを元に、メーカーの「VIONTE(ヴィオンテ)」さん
と検討を重ね、実習用のオリジナルキットを開発することができました。
こちらのメーカーさんは、日本の伝統的な織物『西陣織』で
オリジナルデザインのネクタイもオーダーできる京都のネクタイ屋さんです。

実習では、このキットに沿ってネクタイ作りを行います。

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はじめに、ネクタイの芯地の両面に中心線を引いていきます。

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次に小剣先作りを行います。
布の裁断を工夫してあるので、三角形の1辺を
縫って裏返すことによって、小剣先が仕上がります。

1学期に作成した綿のエプロンとでは繊維の素材が全く違い、
絹のほうがつるつるして扱いにくくなります。
この違いを実感しながら縫うことで、家庭科の学習がより深まります。

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いよいよ各パーツを繋ぎ合わせます。
大剣先、中接ぎ部分のつながったパーツ、小剣先パーツを接続します。

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ネクタイは布のバイアス方向をつかった製品のため、
各パーツの端は斜めの裁断になっています。

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これにより、斜めの裁断同士のものを縫い合わせるときの
布の置き方を学び、縫い合わせる練習ができます。

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続いて、芯地と表地の縫い合わせをします。

表地を中表に2つ折りし、脇線と芯地の中心線を縫い止めます。
ネクタイは伸び縮みするものなので、端から端まで
1本の長いなみ縫いにします。
ネクタイがかたちになってきたところで、表に返します。

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小剣先の小さな三角ポケットのところに棒を差し込み、
裏表になっているネクタイを表にかえします。

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続いて、芯地の処理を行います。
大剣先の大きなポケット部分に、大剣先芯地を
きれいに入れ込み、小剣先の芯地は長さをそろえて
こちらもきれいにいれこみます。

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仕上げに、大剣先、小剣先にアイロンをかけ、
閂どめし、大剣先裏にネームタグをつけて完成です。

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ネクタイ作り実習最後の時間には、実際にネクタイの結び方を練習しました。

こちらのクラスでは、ネクタイを結んだことがある
生徒さんはいなかったのですが上手く結べるでしょうか。

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結べたら、班ごとに写真撮影を行いました。
わざわざ自宅からジャケットを持参した生徒さんもいて、
普段から身につけているかのうような、本格的な仕上がりです。

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実はネクタイ作り実習は着用して終わりではありません。

製品がどのような工程で消費者にわたるのかを
実技体験してもらおうと、実際にネクタイの箱を作り、
学習院高等科オリジナルのロゴシールを貼ることで完成します。

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半年近い時間を費やしてできた完成品に、
自信をつけた生徒さん達が印象的でした。

ネクタイを結ぶことで、社会に出てからの自分をイメージしたり、
家族とのコミュにケーションの機会が増えたりと、
いつもより頼もしい高等科生の姿が輝いていました。

学習院高等科のホームページはこちらから

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