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大学史料館では、11月28日~12月22日まで高等科生によるミニ展示
「学びの窓に吹くそよ風~高松宮旧蔵教科書展~」を開催しています。

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この展示は学習院高等科2年生総合「博物館を知ろう」の成果として、
毎年テーマを代えて行われています。
この総合では受講生に、資料の取り扱い方法から調査、展示方法を学んでもらい、
実際に展示図録の作成などを通して、学芸員が日常的に行っている業務を体験し、
博物館への興味・関心を高めてもらうことを目的としています。

平成30年度は、大正天皇の3人目の皇子・高松宮宣仁親王(1905~1987)
が使用していた学習院初等学科・中等学科時代の教科書を取り上げています。
史料館には高松宮家から寄贈された教科書が120点ほど収蔵されていますが、
教科書をテーマとして展示を行うのは初めての試みということです。

受講生は1冊ずつ担当の教科書について調査し、1、2学期を通して
展示図録の内容を執筆し掲載する写真も撮影にあたっています。
また実際の展示の準備やパネルの作成も全て自分たちで作り上げています。

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(写真)『動物学新教科書』冒頭カラー頁 1917年12月13日発行 
この教科書には人間や動物の細胞についての記述がないことから
当時の顕微鏡はあまり発達していなかったと考えられる。
本資料は高松宮が中等科の時に使用されたと思われる。
(展示図録より抜粋)

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(写真左)『馬術教程 陸軍中央幼年学校本科用 全』
乗馬の方法 1916年7月発行
展示パネルでは、学習院が日本で初めて学生馬術教育を正規の授業と定め、
現在は「馬術部」として伝統を受け継いでいることが解説されている。

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(写真中央)『大正改版 中学読本 巻一』1912年11月5日発行

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(写真)展示図録 表紙
『大正改版 中学読本 巻一』を元に受講生が表紙のデザインも行っている。
展示された教科書について、筆者や関連項目についても分かりやすく解説されている。
会場にて無料配布。

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(写真)『新定 漢文読本 二』目次下書き込み
「外国のことのは習ふ 我々の 学びのまどに吹く そよかぜ」
ミニ展示のタイトルは、この書き込みの発見から受講生たちが考案した。

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(写真)受講生が描いたイラストを使用したポスター。
展示した教科書の内容をモチーフに、精彩に描かれた力作。

今回展示されている多くの教科書は一般に流通しており、
そこまで珍しいものではないかも知れませんが、随所に宮自身の印や
書き込みが残されており、この世に1点しかないものになっています。
また実際に学習院で教鞭をとっていた筆者が多く、
この点に注目して見学するのも興味深く感じました。
12名の受講生がそれぞれ1、2学期を通して1冊の教科書と向き合い、
会場全体の見やすさや、デザインにもアイデアが詰まった展示となっています。

このミニ展示は12月22日(土)まで学習院大学史料館にて開催中です。

学習院高等科のホームページはこちらから
学習院大学史料館のホームページはこちらから


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