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学習院が保有する校外施設のひとつ、
栃木県にある日光光徳小屋管理人の三樹さんから
6月のお便りが届きましたのでご紹介します。

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6月です。奥日光の花のシーズンの始まりです。
中禅寺湖や竜頭の滝ではトウゴクミツバツツジやアカヤシオ、シロヤシオ、ヤマツツジが、
千手が浜ではクリンソウが、戦場ヶ原でもズミ、ワタスゲ、レンゲツツジが咲き誇っています。

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竜頭の滝上の赤紫のトウゴクミツバツツジ
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竜頭の茶屋では白いシロヤシオとオレンジのヤマツツジ

小屋の周りでもズミが咲き、草地の斜面にはシロバナノヘビイチゴやミツバツチグリ、
湿地帯ではワタスゲの群生がとても可愛いです。そして建物の脇に2本のクリンソウが咲きました。

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小屋の前のズミの木
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ズミの花は近寄ってみると蕾が淡いピンクで、花弁は可愛らしい白です
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草地斜面の黄色のミツバツチグリ
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小屋から少し離れた湿地帯の白いワタスゲの群生。奥は山王帽子山
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小屋の脇に咲いているクリンソウ

花の咲き具合もその年によって違い、
昨年はいろは坂で見事に咲いていたアカヤシオ、シロヤシオは今年は残念ながら余りパッとせず、
その代わりに昨年はゴールデンウィーク時の遅霜で蕾も出なかったズミが、
今年は昨年の分もと、戦場ヶ原や光徳周辺で白い花を咲かせていました。

そして奥日光ならではの音響・・・エゾハルセミです。
セミは夏に鳴くのが一般的でしょうが、奥日光では6月になるとこの小さなセミが一斉に鳴き始めます。
面白い事に天気に敏感で、雨が降りそうになるとピタッと鳴き止むので、鳴き止むと慌てて洗濯物をしまい込んでいます。

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小屋入り口の杭に止まっていたエゾハルセミ。大きさは3~4センチ程です。

今月は光徳小屋にいらした際には是非寄っていただきたい温泉の紹介です。
奥日光ではやはり何といっても湯元温泉で、小屋から車で10分程度で着きます。

25軒以上の宿泊施設の内20軒余りが日帰り入浴をやっていて、料金は500~1,000円。
湯元温泉は乳白色の単純硫黄泉でメタケイ酸が多く含まれ美肌効果に優れているそうですよ。
小屋には日帰り温泉マップがありますので温泉三昧はいかがでしょうか。

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温泉街の外れにある湯元源泉。硫黄の匂いもして地面に湧き出ている湯に手を入れると結構熱いです。
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お寺=温泉寺でやっている珍しい温泉で男女別の小さいながらも少し熱めの温泉です。話のネタに・・・。
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湯元温泉でゆっくりした後は、湯の湖の湖畔で涼んでいきましょう。

そして、小屋のお隣(歩いて15分!)にある日光アストリアホテル。
お湯は湯元温泉から引いている乳白色の温泉です。
利用料金は、学習院日光光徳小屋の利用者には特別に半額の500円にしてもらっていますのでお得です。

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日光アストリアホテル(=光徳温泉)の入り口。

これから梅雨が明けますと都会では猛暑が続くと思われます。
標高1,500メートルの自然のクーラーの中、光徳小屋に涼みにいらして下さい。

今月のゼミ・サークル紹介は「山岳部」のメンバーです。
日光白根山登山に学生1名とOB・コーチ2名の方が小屋を利用され、
登山口でもう1名合流してから日光白根山に登られました。

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この日は他にも山桜会(山岳部OB会)の7名の方々も利用されて、
にぎやかに過ごされていました。

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日光光徳小屋は、春夏秋の登山やハイキング、奥日光の自然探究など、
多くの学生が訪れています。
詳しいご案内はこちらから

5月29日(月)・5月31日(水)、
高等科3年・選択生物の授業(担当:鍋山 航 教諭)を取材しました。
この授業では、1年間を通して大学の生命科学の分野に直結するような実験を行っています。

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今回は、「PCR実験(ポリメラーゼ連鎖反応)」を行いました。

頬の口腔上皮細胞からDNAを抽出し、
DNAが自己複製をする性質を利用してDNAの複製を行います。

DNAは頬から取り出すのですが、量がとても少ないため肉眼で見ることはできません。
そこでこれを、PCRにかけることで2の40乗という膨大な量に複製します。
すると、ゲル電気泳動にかけた際、DNAがバンドとして視覚化することができるようになります。
PCRの原理を学び、自分自身のDNAを観察することが、この実験の目的です。

実験方法は次のように行いました。

頬から細胞を取り出し、インスタジーンマトリックスという試薬と混ぜます。
これにより、不要なDNAの分解を止めます。

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自分の頬から細胞を取り出す
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取り出した細胞にインスタジーンマトリックスを混ぜ、不要なDNAの分解を止める

高温のウォーターバスに入れることで、細胞をほぐし、
DNA分解酵素のはたらきを止め、細胞を破砕(はさい)します。
そして溶液中にDNAを抽出させます。

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ウォーターバスで細胞を破砕

遠心分離機でインスタジーンマトリックスを除き、
上清のDNA抽出液を、PCR反応溶液と混ぜます。
PCR反応溶液中にはDNAポリメラーゼなどDNA合成に必要な要素が入っています。

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DNA抽出液をPCR反応溶液と混ぜる

サーマルサイクラーにかけてPCRを行い、DNAを自動的に2の40乗まで増やします。
計算上、1本のDNAからおよそ1兆本まで増えることになります。
頬から取り出した細胞はおよそ1000個~数万個あるはずですので、
PCR反応後のDNA量はさらに莫大になります。

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サーマルサイクラーにかけてDNAの量を増やす

およそ4時間後、PCR反応が終わり、アガロース(寒天)ゲル電気泳動にかけます。

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電気泳動の様子

ゲルを脱染、脱染色し、完成です。

<結果の見方>
結果は個人により、つぎの3タイプのパターンが出ます。
今回注目したのは、PV92領域のイントロン配列と呼ばれる部分です。
ここに個人差があります。
具体的には〔Alu〕と呼ばれる特徴的配列がある人とない人がいます。

例を挙げますと、以下の3パターンになります。

Aさん(+  +):  ―〔Alu〕―
―〔Alu〕―
Bさん(- -):  ――  (Alu配列無し)
 ――  (Alu配列無し)
Cさん(+ -): ―〔Alu〕―
――  (Alu配列無し)
 
AさんはAlu配列があるためDNAが長く1000bp下付近に太いバンドが1本出ます。
BさんはAlu配列が無い為DNAが短く700~500bp付近に太いバンドが1本出ます。
Cさんは2本の染色体のうち①1つはAlu配列があり長いDNAであり、
②もう1つの染色体はAlu配列が無い為短いDNAであるため、
①1000bp下付近と②700~500bp付近とに、それぞれ1本ずつ細いバンドが出ます(合計2本)。

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<まとめ>
今回、バンドもおよそきれいに見ることができ、おおむね良好な結果が確認できました。
ホモザイゴスの(+ +)は多数、ヘテロザイゴス (+ -)が例年より多くみられました。
しかし、ホモザイゴスの(- -)はゼロとなりました。

PCRは、社会では一般的な手法であり、例えば遺伝子検査の際、
微量なDNAサンプルをPCRで増やし、解析に用いられています。
高校生物でも教科書としてはメジャーな内容ですが、実際授業で行う場合時間と手間を要します。

そこで高等科選択生物の授業では、出来る限り本物に多く触れてもらう機会を設けることで、
生命科学の入口を体験してもらっています。

学習院高等科のホームページはこちらから

4月21日 戸山キャンパス学習院女子大学222教室にて、
スピーカーとしてICRC赤十字国際委員会副総裁クリスティーヌ・ベーリ氏、
ファシリテーターとして元NHK記者、ジャーナリスト大村朋子氏をお招きし
「国際社会で貢献する女性とは?-人道支援及び国際報道の現場から-」
(主催:学習院女子大学国際学研究所(GIIS)/赤十字国際委員会(ICRC)駐日事務所)と題した
公開シンポジウムを行いました。

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(写真)クリスティーヌ・ベーリ氏

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(写真)大村朋子氏

クリスティーヌ・ベーリ氏は、2008年1月より現職。
シリア問題やスーダンでの武力衝突など、
世界で人道支援が必要とされる様々な問題に責任者として対応してきました。

今回、学習院女子大学国際学研究所とICRC駐日事務所との
共催シンポジウムに参加いただきました。

当日は300名が入る教室に立ち見が出るほどの聴衆が押しかけ、
国際社会で活躍すること、人道支援や国際報道に高い関心があることを伺わせます。

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シンポジウムでベーリ氏は、学生時代のこと、女性であること、
人道支援の現状や経験、国際的に活躍することなど多様な話題について語りました。

シリアなどシビアで悲惨な現状に対して、
人道支援だけでは解決できず政治的プロセスが必要であることを認識しつつ、
「暗い夜が明ける兆し(false dawns)」という言葉を使って、
希望を持ち続けることの大切さを説く語る一方、
イスラエルの言葉「悲観的になるのは、何もしない言い訳に過ぎない」という言葉を引いて、
自ら行動を起こすことの重要性を示しました。

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学生との質疑応答では、仕事と家庭の両立やリーダーとしての資質などの質問が出ました。

仕事と家庭の両立では「仕事をするからといって独身である必要はなく、
両立することにより豊かな体験ができる」とし、
「うまくいくために心から願い続け、その成功を信じること」とアドバイスをしていました。

また、リーダーとしての資質で大切なこととして、目の前の仕事を大切にすること。
自己の能力向上のために情熱を注ぐことを挙げ、「自らに与えられた規律を守りつつ、
粘り強く学び続けることが大切」と説きました。

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苦境にあっても明ける兆しを感じる健全なオプティミズムと、
女性であることや人種、社会など環境を言い訳にせず、違った環境に飛び込む勇気、
自分のすべきことを見つけて行う意思の強さを併せ持つ国際社会で活躍するリーダーの話は、
シンポジウムの参加者に多くの感銘を与えました。

国際社会科学部の授業「海外研修(Study Abroad Ⅱ)」は、
海外研修に行った学生が成果や研修プログラムを振り返り評価することで、
その経験を今後の学修やキャリアに結び付けていく目的で行われています。

6月8日(木)の授業では、タクトピア株式会社の山本実由さんをゲストスピーカーとしてお招きし、
教育に対する考え方や情熱、現在の職務内容などについてお話しいただきました。

詳しい内容はこちらから↓
http://www.univ.gakushuin.ac.jp/news/2017/0616.html

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学習院大学国際社会科学部のホームページはこちらから
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11都県で構成する関東甲信越静環境美化推進連絡協議会が、
昭和57年に5月30日を「関東地方環境美化の日(ごみゼロデー)」と定めて以来、
各地域ではこの日を中心にごみの散乱防止対策として統一キャンペーンを推進しています。

学習院女子大学は5月31日(水)、
近隣の商店会連合組合「明和会」と「大久保2丁目町会」によって実施された、
「春のごみゼロ運動」に参加しました。

和祭(やわらぎさい)実行委員会の学生有志が協力し、
夏のような蒸し暑い空気の中、明治通り沿いの清掃作業を行いました。

学生は茂みの奥に隠すように押し込まれたゴミを一生懸命に拾いながら、
「ゴミを捨てる人も心のどこかに罪悪感があるんだろうなあ」とつぶやいていました。

作業中には近隣の方からお礼の言葉をいただきました。
明和会の方からも、
「このように若い人が協力してくれると、
 みんながより安心して暮らせる街になっていくのではないか」
とのお話もありました。

学習院女子大学は今後も地域に貢献できるよう努めていきたいと思います。

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学習院女子大学のホームページはこちらから

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また、学習院大学の学生も、
JR目白駅周辺で毎年行われている地域の「ごみゼロデー」に参加し、
美化活動に取り組みました。

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