1月31日(火)、キャリアセンターで、
就職活動中の学生を対象に、「『レゴ® シリアスプレイ®』メソッドを活用した自己分析」セミナーが
行われました。
(写真)キャリアセンター
「自己分析」は、就職活動に際し、自分がやりたいことを考えるために、
過去・現在の自分を整理し、将来の方向性を見定めるために行う作業です。
今回のセミナーでは、右脳(感性)を活性化して潜在意識の中にある「自分」を可視化する、
「レゴ®シリアスプレイ®」というメソッドで自己分析を行いました。
(写真)当日使用されたブロック
「レゴ®シリアスプレイ®」メソッドとは、
マサチューセッツ工科大のS・パパート教授の提唱する「コンストラクショニズム」という理論(※)を
ベースに作られた、最新鋭の非言語型ワークショップ手法です。
※手と頭は連携を取り、相互に信号のやり取りをしながら、
新しい知識を構築していくという理論。
→詳しくはこちらから
講師は「レゴ®シリアスプレイ®」トレーニング修了 認定ファシリテーターの
岩切桂介さんです。
(写真)講師の岩切桂介さん
岩切さんは学習院大学の卒業生で、
現在は化成品や建材などを取り扱う商社で総務・人事を担当しています。
社内ではこの手法を用いて、若手社員研修を企画運営し、
時には事業部のビジョン形成のための会議をファシリテートしているとのことです。
まずはウォーミングアップから。
ブロックを使い、3分間で誰が一番高いタワーを作れるか競争しました。
全員に全く同じパーツ、同じ個数のブロックが配られました。
タワーはどんなつなぎ方で作ってもOKで、
「このパーツにはこのパーツ『しか』つなげられない『はず』」というような
固定観念をなくすことが目的です。
どうつないだら高くなるのかを自分で考え、また、周りの学生の作品を見ることで、
さまざまなつなぎ方ができることを学びました。
いよいよ本編です。配られたブロックを使い、
5分間で自分独自の「架空の生物」を作ります。
あまり深く考えず、直感でブロックを積み重ねていきますが、
できあがった作品には必ず「意味づけ」をすることがルールです。
さらに、できあがった「架空の生物」に1つパーツを足して、
「10年後の自分」に進化させるという課題にも取り組みました。
作品が完成すると、みんなの前で、
どういう生物をどういう意図で作ったのかプレゼンをします。
自分のなんとなくの「感覚」を「可視化」し、さらにそれを「言語化」することで、
今まで自覚していなかった「自分」が出てきます。
最後はこれまでの作業の集大成として、
部屋の中央に置かれたたくさんのブロックから、
自分で好きなパーツを選び、「現在の自分自身」を表しました。
この作業ではワークシートも併用しました。
自覚している自分の特徴や、
ブロックを積み重ねる中で新たに気づいた特徴を記入し、
その特徴が作品にどう反映されているかを自分の頭の中で整理してから、
グループのみんなの前で発表します。
発表者以外の人は、発表者のプレゼンを聞いて、さまざまな質問をした上で、
その人をどのように感じたかをワークシートに記入し、
それぞれにフィードバックしました。
就職活動の面接試験では、企業の面接官はほぼ初対面、
つまり、「自分のことをよく知らない人」が「第一印象」で評価をします。
学生の皆さんはこのワークショップを通じて、
はじめて出会った第三者の目から見た自分はどう映っているのか、
客観的な評価を得ることができ、より深い自己分析を行うことができました。
キャリアセンターではこれまでも、
自己分析に関する数多くの就職支援セミナーを行ってきましたが、
「レゴ®シリアスプレイ®」メソッドを活用するのは今回が初めてです。
3回に分けて行い、約60名の学生が参加しました。
参加した学生は、セミナー終了後、
「自分ではちゃんと認識していなかったことがブロックに表れていて驚いた」
「自己分析だけではなく、
他者から見た自分を知ることの重要性をよく理解できた」などと
話していました。