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9月21日から10月26日にかけて、
高等科3年・選択生物の授業(担当:鍋山 航 教諭)を取材しました。
この授業では、1年間を通して
大学の生命科学の分野に直結するような実験を行っています。

今回は、「動物組織標本の作製と切片染色(HE染色・蛍光染色)」を行いました。

9月21日、
まずは、凍結ミクロトームを使って、マウス組織の超薄切片を作製します。

マイナス30度まで冷えるステージの上に組織サンプルを置き、凍結させます。
ミクロトームの刃がゆっくり動くと、厚さ10μmの超薄切片が切れていきます。
これを、スライドガラスに張り付けて完成です。

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(写真)凍結ミクロトームを操作する生徒たち

9月26日、
上記の超薄切片を、HE(ヘマトキシリン・エオジン)染色しました。

ヘマトキシリン・エオジン染色とは、もともとは無色で透明な組織標本を、
核を青色に、細胞質をピンク色に染め分けることで鮮明にして、
観察し易くする方法です。

たくさん並べた四角い壺に、順番にスライドガラスを浸しながら、染色していきます。
およそ2時間の行程で、HE染色が完了しました。

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(写真)HE染色に使用した染色ビン
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(写真)HE染色後の、マウス組織の超薄切片

10月3日・5日、
HE染色した標本を顕微鏡観察しました。

心臓・肝臓・腎臓・脾臓・脳・骨格筋・小腸・胃・精巣の各部位ごとに
担当者を決めて、それぞれの切片を顕微鏡で観察し、スケッチをします。

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(写真)染色した標本をスケッチする生徒たち
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(写真)肝臓の肝小葉
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(写真)骨格筋の筋線維
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(写真)小脳の白質と灰白質

続いて、10月24日・26日、
蛍光染色(アクチン染色・チューブリン染色・核染色)を行い、観察をしました。

HE染色と同様、凍結ミクロトームで作製したマウスの超薄切片を使用し、
細胞骨格タンパク質であるアクチンやチューブリンと、核とをそれぞれ蛍光色素で染色した後に、
蛍光顕微鏡で観察します。

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(写真)部屋を暗くして、蛍光顕微鏡を覗く生徒たち
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(写真)肝臓の肝小葉 〔左から核染色・アクチン染色・合成〕
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(写真)骨格筋 〔左から核染色・アクチン染色・合成〕
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(写真)海馬(上)・小脳(中)・大脳(下) 〔左から核染色、チューブリン染色、合成〕 

今回の実験では、自分たちで作成した動物組織標本を染色し観察することによって、
動物組織について詳しく学ぶことが出来ました。

次回は、身近な食材からタンパク質を抽出し電気泳動(SDS-PAGE)を行います。
身近な食材がもつ様々なタンパク質を調べます。
※明日のブログでご紹介します。

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