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11月16日(水)、高等科で
先に行われた「工芸ワークショップA」に続き、
「工芸ワークショップB」が開催されました。
(※「工芸ワークショップA その1」「工芸ワークショップA その2」の記事はこちらから)

テーマは「鉋(かんな)とPlane(カンナ)」。
高等科と交換留学協定を結ぶセントポール校から
「教員交換プログラム」でいらしているダグラス・フィンケル先生と
高等科工芸担当講師の中村太先生との
コラボレーションのワークショップです。

今回は中等科、高等科、女子高等科の生徒20名が参加し、
日本とアメリカの「カンナ」の違いを体験しました。

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(写真)日本の鉋

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(写真)アメリカのPlane

最初にフィンケル先生から英語で、中村先生からは日本語で
それぞれの国の「カンナ」の違いについてお話がありました。

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1つ目は「使い方の違い」。
アメリカのPlaneは押して使うのに対して、
日本の鉋は引いて使います。
これは主に使用する木材の堅さの違いのためで、
堅い木の多い地域では力がかけやすいよう
押して使う方向に発達しました。
それに対し、日本や東南アジアの一部の国のように
柔らかい木の多い地域では力の加減がしやすく、
きれいに削れるため引いて使う方向に発達しました。

2つ目は「刃の違い」。
Planeの刃は、硬い鋼のみでできているのに対し、
鉋の刃は鋼と地金でできているため研ぎやすく鋭利になり、
木材をきれいに削れるのだそうです。

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(写真)Planeの刃をみせるフィンケル先生

3つ目は「刃の調整方法の違い」。
Planeの方はいくつものパーツからできており、
刃はダイヤルで調整するようになっていて
誰でも合わせやすく合理的です。
一方、鉋の方は刃と台のシンプルな構造ですが
台を叩いて調整するため、使う人それぞれのカンが頼りです。

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(写真)鉋の刃を調整してみせる中村先生

それぞれの国の「カンナ」の違いについて話をうかがった後、
実際にPlaneと鉋を使ってみました。

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(写真)鉋の刃は、台より0.5mm出るよう調整する

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(写真)Planeを体験

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(写真)鉋を体験

男子生徒は、中等科で鉋を使った経験があるというものの、
最初はどちらのカンナでも、なかなかスムーズに削れませんでした。
それがだんだん上手に、長く削れるようになると夢中になり、
先生が用意した用途の違うカンナにも挑戦していました。

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同じ用途の道具でも、それぞれの国の文化背景によって
異なった方向に発達してきたことはおもしろいことですね。

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