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7月15日~8月12日にかけて、学習院大学文学部教授で作家・辻邦生の
「春の戴冠・嵯峨野明月記展」(主催:学習院大学史料館)が学習院目白キャンパス
史料館(北別館)内にて開催されました。

辻邦生のミニ展示は、毎年、辻の命日である7月29日前後に史料館内で開催し、
生誕100年である2025年には史料館展示室で回顧展が開催される予定です。
今回は日伊国交樹立150周年記念として中世イタリアが舞台の「春の戴冠」と
同じ時代背景とテーマで作成された「嵯峨野明月記」を取り上げました。

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(北別館(史料館)ミニ展示場)

「春の戴冠」・「嵯峨野明月記」は共に辻邦生の著作です。
ルネサンス華やかりし頃のイタリア・フィレンツェの興亡を、
画家サンドロ・ボッティチェリの作品と生涯を通して描いた「春の戴冠」と、
中世日本における活字本の最初期に制作された嵯峨本をめぐり、
角倉素庵、俵屋宗達、本阿弥光悦の三者の独白により形作られている「嵯峨野明月記」。

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(北別館(史料館)ミニ展示場)

価値観や美の感覚も変化させる時代の流れの中にあって、
芸術家の喜びや苦悩を通して、普遍の美をみつめる両作品をテーマに冠して、
今回のミニ展示では、学習院所蔵の嵯峨本や辻邦生より寄贈された資料を公開。
作品だけでなく、作家自身についても紹介する内容になっており、
辻邦生を知らない方にとっても楽しめる内容でした。

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(写真)展示資料 辻邦生の日記

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(写真)展示資料

「春の戴冠」については、7月23日に学習院百周年記念会館正堂にて
辻邦生・佐保子夫妻と親交があった東京大学大学院教授の小佐野重利氏による
「辻邦生のボッティチェリ観をめぐって―小説と歴史のあいだで」と題された
講演会が行われました。

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(写真)講演する小佐野重利氏

氏は「春の戴冠」が文庫化された際に最終巻の解題を行っており、
その個人的な親交のエピソードから氏の専門である美学的観点より
ボッティチェリの絵について「春の戴冠」の内容と絡めて解説、
作品理解を深めることができました。

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現地日時11月8日から11月12日にかけて
辻邦生が第二の故郷として愛したフランス・パリにて
初の海外展示をパリ日本文化会館にて開催します。
パリ留学時代の日記やスケッチ、
パリ第3・第10大学での講義メモなどを出品し、
辻とパリの深いつながりを紹介します。

また、来夏の辻邦生ミニ展示では初期作品より
「夏の砦」を取り上げる予定です。

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