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2月23日(水)、学習院高等科で
2年生の総合生命科学入門(担当:鍋山航教諭)の授業を取材しました。

この授業では、生命科学に関する最新のトピックスを映像資料を用いて解説し、
生物分野の興味を深めていきます。

この日は3学期最後の授業ということで、
特別に電子顕微鏡の製造会社の方にお越しいただき、
走査型電子顕微鏡をお借りして、マウスの腎臓と精巣の観察を行いました。

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(写真)授業の様子

生徒たちはメーカーの方に使い方を教わりながら、
分子レベルの世界に近づく体験をしました。

また、光学顕微鏡と蛍光顕微鏡による観察も行い、
それぞれの見え方の比較をしながら、スケッチをしました。

〔観察の内容〕
①光学顕微鏡による観察:
いわゆる普通の観察です。薄くスライスした標本を平面的に観察します。
 (高等科選択生物「マウス組織標本の作製」と同サンプルを使用)

②蛍光顕微鏡による観察:
特殊な蛍光色素で、薄くスライスした標本を観察します。
蛍光色素で特定のタンパク質だけが暗闇に浮かび上がるようにして見えます。
今回は一般的なアクチンタンパク質を染色し見えるようにしています。
 (高等科選択生物「マウス組織標本の作製」と同サンプルを使用)

③走査型電子顕微鏡による観察:
今回の目玉です。生物試料をステージにセットすると立体的な画像が浮かび上がります。質感がリアルに見ることが出来ます。

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(写真)走査型電子顕微鏡の使い方を教わり、マウスのサンプルを観察する

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(写真)光学顕微鏡で観察する様子

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(写真)蛍光顕微鏡を使っての観察

蛍光顕微鏡は、サンプルを蛍光色に光らせるため、部屋を暗くして行いました。

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(写真)細かいところまで観察しスケッチする

〔観察結果〕
◆マウスの肝臓

①光学顕微鏡による観察
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倍率400倍 HE染色 
写真は血液のろ過と再吸収を行う最小単位です。
a糸球体 bボーマンのう abマルピーギ小体

②蛍光顕微鏡による観察
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倍率400倍 蛍光染色
a糸球体 bボーマンのう abでマルピーギ小体

③走査型電子顕微鏡による観察
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倍率9000倍 生徒撮影の作品 
腎臓の糸球体の拡大写真 
糸球体を取り囲むように、たこ足細胞がはっきり見えます。

◆マウスの精巣

①光学顕微鏡による観察
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倍率400倍 HE染色
精細管の内部 
矢印は精子の鞭毛と頭部。
精細管の中心部に鞭毛を集中するようにして整然と並んでいます。

②蛍光顕微鏡による観察
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倍率100倍 蛍光染色
精細管が無数に観察されました。

③走査型電子顕微鏡による観察
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精巣の精細管断面 倍率1000倍 生徒撮影の作品 
中央に精子の頭部と鞭毛が無数に観察。

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精巣の精細管断面 倍率1700倍 生徒撮影の作品 
中央に精子の頭部と鞭毛を観察できました。

生徒たちは、
「はじめて電子顕微鏡を使ったが、すごくリアルに見えた」
「細かいところまで観察できるので、スケッチにも時間がかかった」
と話していました。

最後に、走査型電子顕微鏡でそれぞれが観察した部分の画像をプリントアウトし、
記念に持ち帰りました。

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(写真)走査型電子顕微鏡で観察した写真

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