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現在、学習院大学史料館では、
来春展示予定の「幕末京都の学習院展」に向けて調査を行っています。

調査の一環として、11月23日(月)、
栃木県足利市の史跡足利学校で行われた「釈奠(せきてん)」に参列しました。

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(写真)会場入り口

皆さんは「釈奠」という伝統行事をご存知でしょうか?

釈奠は儒教の祖である孔子を祀る式典のことです。
「釈」も「奠」も、どちらも「置く、並べる」という意味です。

種々の祭器や野菜、酒などを並べ、祝文を朗読して孔子に捧げます。
史跡足利学校のほかに、史跡湯島聖堂(東京都)、多久聖廟(佐賀県)など
全国各地で行われています。

実は幕末期の学習院でも、この釈奠を毎年2回、春と秋に行っており、
学習院では、釈奠の簡略版を意味する「丁祭(ていさい)」と呼んでいました。

今回参加した史跡足利学校の釈奠は、
京都学習院と近い形式で行われていたと推測されています。

さて、開始時間が近づき、祭官や参列者の方々が続々と集まってきました。
天気はあいにく小雨が降っていたのですが、不思議と式典の最中だけ止みました。

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(写真)祭官や参列者の方々が続々と集まる

式典は構内の「大成殿」で行われます。
ここは別名「孔子廟」といい、孔子の座像などが安置されています。
建物は寛文8年(1668)に建立されたものです。

いよいよ式典の開始です。
祭官の方々が廟内に上がり、全員そろったところで開式を告げます。
その後、祭官や参列者の方々を清めたのち、祝詞を奏し、孔子像を開扉します。
そして供物を一つ一つ、祭器に乗せて丁寧に捧げていきます。

祭器は、鯉や牛肉を供える「俎(そ)」、白菜や大根を供える「豆(とう)」、
酒を供える「爵(しゃく)」などがあります。
一通りそろったら、爵に酒を供します。最後に参列者全員で祝文を唱えて終了です。

今や限られた地域でしか行われなくなってしまった釈奠に参列できたことは、
大変貴重な経験でした。

式典の詳しい様子は、来春開催の「幕末京都の学習院展」で、映像にてご紹介します。
また、式典に使われる祭器も展示する予定です。どうぞお楽しみに。

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幕末京都の学習院展
〔会期〕平成28年4月2日(土)~5月28日(土)
    (開室...月曜~土曜、10:00~17:00)
    (閉室...日曜・祝日、ただし4月3日(日)、4月17日(日)は開室)
〔会場〕北2号館1階 学習院大学史料館展示室

※入場料無料
※ギャラリートークあり
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第79回学習院大学史料館講座
〔日時〕平成28年5月7日(土)14:00~15:30
〔会場〕学習院創立百周年年記念会館正堂
〔講師〕家近 良樹先生(大阪経済大学経済学部教授)

※入場料無料
※事前申し込み不要

【問い合わせ先】
学習院大学史料館事務室
TEL: 03-3986-0221(代) 内線:6569
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