【高等科】SGLI 2014学内中間報告会
2015.03.23
学習院高等科は、3年前よりハワイの名門私立高校プナホウスクールが主催する
SGLI ( Student Global Leadership Institute )に参加しています。
このプログラムは、生徒が地球規模の問題について議論し、
国際的に活躍できるリーダーを育成することを目的として行われており、
今年度は世界9か国25校から79人の高校生が、
「都市問題」をテーマに1年間活動しています。
期間の大半はインターネット上での課題に取り組みますが、
昨年7月から8月にかけてハワイで2週間の研修が行われました。
3月5日(木)、
今年度のSGLIに参加している生徒3名が、
中等科の生徒や父母の方々を対象に中間報告会を行いました。
(写真)中間報告会の様子①
報告会では、ハワイでの研修の様子と、帰国後の課題への取り組みを
パワーポイントを使って紹介しました。
ハワイ研修では、
ホノルル市長などによる講義や、参加者同士でのグループワークを通じて、
テーマへの理解を深めました。
(写真)ハワイでの研修の様子①
自分の国の都市問題をどう解決していくかを話し合ったり、
チームごとに仮想の都市を作って発表し、どの都市が魅力的かを競い合ったりと、
さまざまなグループワークを行いました。
また、リーダーシップについての話し合いで、
「リーダーのイメージ像」をそれぞれ描いたところ、
三角形の頂点に立つというような絵を描いた生徒はほとんどなく、
綱をひっぱるようなイメージの絵が多かったとのことです。
(写真)ハワイでの研修の様子②
ハワイ文化を体験するフィールドワークも実施しました。
ぬかるみの道をチップで舗装するフィールドワークでは、
みんなが協力してバケツリレーを行うことで、友好が深められました。
(写真)ハワイでの研修の様子③
レクリエーションのTalent showでは、
各国の代表3名1組のチームで、それぞれの国の伝統的な踊りや、
特技などを発表しました。
高等科生はともにこのプログラムに参加した学習院女子高等科の生徒と一緒に、
「ソーラン節」を披露しました。
(写真)ハワイでの研修の様子④
事前に課題として与えられていたプレゼンテーションでは、
都市問題の一つとして「エコ」をテーマに、
日本の技術で作られた食べる食器「E-Tray」を提案しました。
食事を提供するお皿をそのまま食べることができれば、
使い捨てのものに比べてゴミの大幅な削減につながり、
食器に比べて洗うための水資源の節約につながります。
エコ意識の向上を目指すとともに、
手間がかかると思われがちなエコ活動の複雑さを解消する提案です。
ハワイでの研修後、
彼らは自分たちの提案を、高等科の文化祭「鳳櫻祭」で実践しました。
(写真)鳳櫻祭で提供された「E-Tray」※写真左側
鳳櫻祭の食品委員会「さくら食堂」が提供した、
「富士山カレーライス」の容器になっているお皿が「E-Tray」です。
アイスクリームのコーンのイメージで、たまねぎの味がしっかりとついています。
(写真)鳳櫻祭にて、SGLI2014高等科代表の皆さん
左から佐々木くん(2年)、藤代くん(3年)、馬場くん(3年)
中間報告会では、
鳳櫻祭での「E-Tray」利用者アンケートの結果についても言及し、
多くの人が日頃からエコについてある程度意識を持っているということがわかったこと、
その一方で、「お皿を食べる」ということへの抵抗や、
「E-Tray」の単価の高さなど、さまざまな問題点が判明したことも報告されました。
(写真)中間報告会の様子②
また3人は、ここまでの研修の成果として、
ハワイで他校の生徒のプレゼンテーションを数多く見て、
いろいろな手法があるということがわかったこと、
英語が得意、不得意ということはあまり重要ではなく、
「話す意志」さえあれば、相手はちゃんと聞いてくれるということがわかったこと、
自分からアクションを起こせば、
今まで知らなかった世界を知ることができるとわかったことなど、
SGLIに参加する意義やその魅力を一生懸命に伝えてくれました。
3人は今後も引き続きSGLIの課題に取り組み、
今年6月に最終報告を提出する予定です。
※SGLI2014の様子は、下記YOUTUBEでもご覧いただけます。
※ハワイでの研修前に行われた、
プレゼンテーションのリハーサルを紹介した記事もぜひ合わせてご覧ください。
→【高等科・女子高等科】プナホウスクールのサマープログラム