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1月21日(水)、
高等科3年・選択生物②の授業「魚肉からのタンパク質抽出とタンパク質電気泳動」
(担当:鍋山 航 教諭)を取材しました。

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(写真)授業の様子

今回の授業では、
①8種類の魚肉からタンパク質を抽出し、
②電気泳動により8種類の魚肉に含まれるタンパク質の種類と分子量を調べました。


①魚肉からタンパク質を抽出----------------------------------------
電気泳動で使用するサンプルを作成します。
お刺身を全部で8種類用意します。マグロ、カンパチ、甘えび、サーモン、ヒラメ、
真鯛、ホタテ、イカを用意しました。

タンパク質はもともと立体構造を持っているため、電気泳動に用いるためには
タンパク質を変性させ、立体的な構造から直鎖状にする必要があります。

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サンプルとなる魚肉(市販されているお刺身)をすり鉢に入れ、
還元剤入りのサンプルバッファーを加えながらすり潰し、マイクロチューブに移します。

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95度で5分間加熱します。これでタンパク質の変性が完了です。

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遠心分離で上清を取り、タンパク質抽出液が完成しました。


②電気泳動-------------------------------------------------------
次に電気泳動を行い、サンプルに200Vの電圧をかけることでゲル内を移動させます。
分子量が大きい(長い)とゲルに引っかかりやすくなるため、移動距離は短くなります。
分子量が小さい(短い)と移動距離が長くなります。

生物の組織や細胞内には様々な分子量のタンパク質が存在しますが、
それらをふるいにかけ、長さ順にソートすることが電気泳動の目的です。

今回8種類の魚肉サンプルを電気泳動することで、
それぞれの魚肉に特有のタンパク質のバンドパターンが見られるはずです。
また、それぞれのバンドの分子量も、検量線から算出することができます。

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鍋山先生から電気泳動装置の原理について説明を受けています。
生徒のみなさんも、初めて見る実験装置に興味津々です。

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サンプルのアプライ(注入)の様子です。
隣の枠のサンプルと混ざらないように、慎重にゲルへサンプルを入れていきます。
サンプルは青い色素で着色されています。

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サンプルの入ったゲルを設置後、200Vの電圧をかけます。
タンパク質が下に向かってゲルの中を移動している様子が確認できます。

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電気泳動後、ゲルを染色し、バンドパターンを確認しました。

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実験結果です。
8種類のサンプルでそれぞれバンドが確認できました。
魚の種類によって、含まれるタンパク質の違いが分かりますね。

今回はタンパク質抽出と
タンパク質電気泳動による魚肉中のタンパク質の比較を行いました。

※前回の授業の様子はこちらから
  →5月「PCR実験」
  →7月「 pGLO バクテリア遺伝子組換え実験」
  →9月「GFP精製カラムクロマトグラフィー」
  →11月「マウスの組織標本の組織染色」

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