日光光徳小屋からのお便り~2014.12~
2015.01.08
学習院が保有する校外施設のひとつ、
栃木県にある日光光徳小屋の管理人・堺 恵子さんから、
12月のお便りが届きましたのでご紹介します。
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今シーズンは「暖冬」と言われて、「ラッキー!!」とほくそ笑んだのもつかの間・・・
寒気団のすごさに早々と車は小道入口へと移動。
12月中旬から小道(約700m)を歩いて入口の車にたどり着き、
車に降り積もった雪を取り払ってからのお出かけとなりました。
それにしても12月にバシャバシャと音を立てて降る雨にはビックリ。
12月のこんな雨は、9年間で初めてのことです。
雪の上に降った雨は、土と雪の間をアイスバーンにして、
雪道をさらに歩きにくくします。
すでに、最高積雪量58㎝。最低気温-13.5℃を記録し、
吹きすさぶ風は、地吹雪となって一面を白い幕で覆います。
12月始めの光徳園地では、背の高い霜柱が一面を覆い尽くして、
まるで白い作物畑のようでした。
夕暮れ近くうっすらとピンクがかった雲と、空の青。
まだらの空を背景にした冬枯れの樹形に自然の素晴らしい造形を見つけます。
空は青く太陽も出ているのに、戦場ヶ原から吹きすさぶ地吹雪で、
道路は危うくホワイトアウト状態。
木々のない原からの突風では一瞬何も見ることができないこともあります。
すでに小屋周りには白い造形があちこちに出現しています。
くにゃっとした白い配管は何を通すのでしょうね。
雪のポケットも徐々に大きくなるようです。
どんよりですが、ホワイトクリスマス♪
小屋周りの立派なウラジロモミ群は素敵です。
小屋入口のセンサーはかわいい帽子を乗せながら、そろそろ埋もれてしまいそう。
明日には掘り出し部隊が参ります。
曇った中にほんの少しの陽射し。どう見ても白黒写真の光徳小屋。
新年には真っ青の空をバックの小屋風景をお届けいたします。
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日光光徳小屋には、春夏秋の登山やハイキング、奥日光の自然探究などに
多くの学生が訪れています。(冬季は雪のため閉鎖しています)
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