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学習院高等科2年生の総合選択科目「博物館を知ろう」という授業は、
学習院の高大連携・博学連携プロジェクトの一環として実施され、
大学史料館の助教や学芸員の指導のもと、
所蔵史資料の調査研究を行い、博物館の仕事を学んでいます。

その学びの成果として、現在、学習院大学史料館(北別館)内で、
高等科生によるミニ展示「近代学習院の理化学教材」が行われています。

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(写真)大学史料館内 展示の様子

今回展示されている資料の多くは、
主に旧制学習院時代の物理・化学・生物の授業で利用されてきた
実験用具や標本、視覚教材です。

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(写真)左:島津型トーションバランス〔製造元:島津製作所〕 右:アラゴ円盤〔伝来:島津製作所〕

これらの古い理科教材は、時代の流れとともに役割を終えたものですが、
高等科の倉庫で大切に保管されてきました。

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(写真)化学天秤〔製造元:大和製衡〕

倉庫の中にあってはただの古い理科教材ですが、
調査・研究という息吹を与えることによって、
「博物館資料」へとその価値を変容させ、再生することができます。

受講している生徒12名はそれぞれ1つずつ教材を選び、
その出自や歴史などを調べ、考察を深めてきました。

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(写真)マグナ顕微鏡〔製造元:東京工学機械〕

調査・考察を重ねていく中で、これらの実験器具には、
学習院が購入したもの、皇室から下賜されたもの、関係者からの寄贈によるものがあり、
どれも「教材」としては考えられないほどの、
当時最先端の技術で作られたものであることがわかりました。

上記写真の「マグナ顕微鏡」は、
1948年(昭和23)年に明仁親王(今上天皇)他82名が
中等科を卒業するときに寄贈されたもので、
当時5万円、現在の価値に直すと約37万円もする高価なものです。

『最先端の技術で作られた実験器具で、最先端の知識を得る』という、
かつての学習院における理科教育の姿をうかがい知ることができます。

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(写真)バルロー歯車〔製造元:島津製作所〕
フレミングの法則により回転する最古の電動機の一種。

それぞれの器具を紹介するキャプションも、生徒たち自身が考えて作りました。
研究の成果が凝縮された文章となっています。

展示では、生徒たちの研究レポートがパネルで紹介され、
また、冊子にもまとめられました。
大学史料館の展示室などで配布中です。

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(写真)「近代学習院の理化学教材」パンフレット

高等科生によるミニ展示「近代学習院の理化学教材」は
12月20日(土)まで行われます。

生徒たちが4月から取り組んできた調査・研究の集大成を、ぜひご覧ください!

【お問い合わせ】
学習院大学史料館 TEL: 03-3986-0221(代表)


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