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目白キャンパス北2号館1階の学習院大学史料館展示室で、
現在、「桜圃名宝(おうほめいほう)展」が行われています。

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(写真)史料館展示室入口

『桜圃』とは、明治から大正にかけて陸軍大臣や初代朝鮮総督などを歴任し、
第18代内閣総理大臣を務めた寺内正毅(てらうちまさたけ)の雅号です。
「ビリケン宰相」の異名でも知られています。

昨年度、学習院大学史料館は、
寺内正毅とその長男の寿一が残した旧蔵品約350点を
寺内家より寄贈していただきました。

今回の展示では、その中から選りすぐりの漆藝や書、書簡など
約30点が展示されています。

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(写真)菊花紋吉野山蒔絵料紙硯箱(きっかもんよしのやままきえりょうしすずりばこ)
皇室から寺内正毅に下賜された料紙箱と硯箱のセットです。
漆(うるし)で描いた絵や文様に金粉を蒔き、漆器の表面に定着させる
「蒔絵(まきえ)」と呼ばれる伝統的な技法で作られています。
箱の表には皇室の菊花紋と春の桜を象徴する「吉野山」が、
裏には秋の楓を描いた「龍田川」と呼ばれる意匠が施されています。

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(写真)箱の裏側「龍田川」
「吉野山」「龍田川」とも、現在の奈良県中央部に位置し、
和歌にも多く詠まれた古来より有名な景勝地です。
※展示でも見ることができます。

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(写真)菊枝菊花紋蒔絵手箱
金銀の高蒔絵に螺鈿(らでん)を交えて、菊花紋の周りを
菊の花枝が取り囲む文様構成が取られています。

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(写真)菊枝菊花紋蒔絵手箱 文様詳細
職人技の粋を凝らした、非常に細やかな文様が描かれています。

今回展示されている工藝品はいずれも精緻を極めており、
大学史料館ではより近くでこれらの作品をご覧いただくことができます。

また、寺内家が収集した、
吉田松陰や高杉晋作・木戸孝允など、長州(現在の山口県)出身の
幕末維新の志士の書や書簡なども展示されています。

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(写真)墨蹟・書簡資料展示

中には、大正元(1912)年9月13日、明治天皇の大喪の当日に自刃した
学習院10代院長乃木希典が寺内正毅に宛てて送った遺書があり、
今回の展示の大きな見所となっています。

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(写真)寺内正毅宛 乃木希典書簡〔大正元年9月12日付〕

これは、乃木希典が最後にしたためた遺言書で、
今回初公開となる資料です。

寺内と乃木は共に長州出身で同じく陸軍に所属しており、
年齢も近かったことから、特に親交が深かったと思われます。
寺内に殉死の決意を伝え事後のことを託したいという内容で、
乃木の寺内への信頼の厚さを推し量ることができます。

今回寺内家から学習院大学史料館に旧蔵品が寄贈されたのも、
その中に乃木院長からの書簡があったことが由縁となっています。

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(写真)寺内正毅宛 乃木希典書簡 展示スペース

寺内正毅宛 乃木希典書簡の展示スペースは
乃木の遺書の内容や寺内の年表や系図が示され、
展示内容が詳しくわかるようになっています。

寺内家の珠玉の旧蔵品を集めた「桜圃名宝(おうほめいほう)展」は、
12月6日(土)まで開催されます。

開館時間:平日・土曜日10:00-17:00
休館日:日曜日・祝日、10/31(金)~11/4(火)※大学祭期間のため
※入場無料

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また、学習院大学史料館(北別館)内では、
ミニ展示「伊藤 清-確率解析の父-」も行われています。

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(写真)北別館内 展示の様子

確率論研究の先駆者であり、世界的に有名な数学者である
伊藤清先生〔1915-2008〕の研究の軌跡を、ガウス賞や京都賞、
ウルフ賞、文化勲章など、生涯に受賞した数々の輝かしい賞と共に
ご紹介いたします。

10月25日(土)までの開催です。是非お越しください。

開館時間:平日9:30-17:30 ※土曜日は12:30まで
※入場無料

学習院大学史料館のホームページはこちらから

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