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7月5日(木)、
目白キャンパスの南7号館1階にある「工作工場」にお邪魔しました。
ここは、中・高生の目白キャンパス構内見学コースの中でも人気のスポットです。

工作工場は、1949年の大学理学部創設と同時に作られ、
その目的を、
①学生たちが実験装置を自らの手で作るため。
 最先端の研究では、市場で入手できない装置があり、自作することも多い。
②学生の教育のため。
 物質に特有の密度や弾性率といった物性について実感できる。
としました。


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(写真)南7号館と工作工場の入口

この日は、「実験技術実習」として理学部物理学科の2年生8名が、
【製図法】、【銀ロウ付け(ピンセット製作)】とに分かれ、作業に取り組んでいました。

今回は、実際の様子をご紹介致します。

【製図法】
はじめに、製図の書き方の基本を学びます。
世界共通のルールであり、製作における大切なコミュニケーションツールです。

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(写真)製図講義の様子

その後、実際に対象物をノギスにて測定しながら
スケッチしていきます。

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(写真)スケッチの様子

初めての製図法に苦戦しながらも、
約4時間をかけ、スケッチを書き上げました。

このスケッチを基に、後日、清書し製図を提出します。


【銀ロウ付け(ピンセット製作)】
はじめに、
一連の流れを確認した後、実際に製作を開始します。

まずは、
サンドペーパーで真鋳(しんちゅう:銅と亜鉛の合金)の内側を磨いていきます。

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(写真)内側の磨き

細かな傷をとり、しっかりとヘアラインをつけることで、
見た目も美しいピンセットに仕上がります。


次に、溶着の準備に入ります。
フラックスで接合部の酸化膜を除去し、銀ロウをはさみ、針金で固定します。

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(写真)フラックスの塗布の様子

ガスバーナーにて一気に約800度まで加熱し、
2枚の真鍮の板を銀ロウにより溶着させます。

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(写真)溶着の様子

溶着後は、成形作業に入ります。
ひたすらやすりで削る作業ですが、
頑張った分だけきれいになるので、学生の皆さんも力が入ります。

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(写真)外側の磨き

サンドペーパーで切削キズを取り除き、
しっかりとヘアラインがつけば、
いよいよ、最終工程の形成作業です。

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(写真)成形作業の様子

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(写真)完成したピンセット

真鍮の板を開き、ピンセットの形に整えます。

これで、
世界で一つだけの自作ピンセットの完成です。
「一生もの」ですね。
学生の皆さんの表情にも、達成感が溢れていました。


※写真は全て7月5日(木)撮影。

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