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学習院女子大学2号館1階展示スペースでは、現在美しい浮世絵と合せ貝が展示
されています。
このたび、浮世絵収集研究家として著名な岡照代士(おかてるよし)氏より、多色
刷り版画の貴重な作例となる浮世絵(3種5点)のご寄贈を受け、これを記念しての
展示となりました。

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上左:「福遊子宝合」(ふくあそびこだからあはせ) 喜多川歌麿(二代)
     文化12年(1815)~天保13年(1842)頃作
上中、右:「秋野千草月影」(あきのちぐさのつきかげ) 歌川豊国(三代)
     文久元年(1861)作

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当時ブロマイド代わりに求められた役者絵の下には、役者自身が詠んだ歌もデザイン
されています。背景模様の濃淡も大変素敵です。

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上2点:「大日本蚕神像」(おふやまとさんじんのぞう) 歌川貞秀
     弘化4年(1847)~嘉永5年(1852)作

この2枚は、上下に続く珍しいもの。
少し色褪せた部分などから、当時どのような場所に置かれていたのかなど想像を
めぐらすことが出来ます。


同時に、日本文化学科、徳田和夫教授所蔵の浮世絵3種(9枚)も展示され、細部を
見れば見るほどに新たな発見があり、私達の目を楽しませてくれます。
(擬合戦物 ぎかっせんもの 3枚続き物)

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例えば「太平喜餅酒多多買」は、なんとお酒とお菓子の戦いの場面です。
鹿の子やちまきなど、それぞれのお菓子の姿の上に鎧などをまとっています。
じっくり目を凝らして見ると、とても洒落た、楽しい要素があちらこちらに沢山
隠れています。
当時、どんなお菓子やお酒が食されていたかを知ることが出来る、貴重な資料
でもあります。

◇「太平喜餅酒多多買」(たいへいきもちさけたたかい) 歌川広重(一遊斎)
     寛政9年(1797)~安政5年(1858)頃作

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横に名前が・・・これは緑の葉っぱに包まれた「千巻 端午」が取っ組み合い。

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下方の茶色い頭は「鹿の子 仲持」和菓子の「鹿の子」そのものです。
右にはお団子も・・・

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対する酒軍。  どちらが強いのか・・・


また別の作品では、野菜と魚が合戦です。
◇「青物魚軍勢大合戦之図」(あおものさかなぐんぜいおおかっせんのず)
    歌川広景 安政6年(1859)頃作

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名前は「百合根 十郎」
表情の一つ一つも実に上手く表されています。


そして、こちらも徳田教授所蔵の「合せ貝(あわせがい)※」です。
貝の内部に細かく美しい絵が施され、題材を同じくした二つの貝がぴったり
合わさる、何とも愛らしいものです。
伊勢物語や源氏物語・古今和歌集、イノシシや猫などなど・・・題材も多様で
豊富です。


  ※裏返した貝殻のペアを選ぶようにして遊んだ
   対になる貝を違えないところから夫婦和合の象徴として、公家や大名家の
   嫁入り道具として作られた

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「インターネットや本などで様々な資料を見ることは出来るけれども、是非
“本物”に身近に接して欲しい。本物から、色々なことを見て、感じて、学んで
欲しい。」と、徳田教授は仰っていました。

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*6月3日(金)まで展示しています。

 


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